第26話のブログに書きましたが、冬期講習前のある日、地域のトップの公立高校に通う一人の高校1年生の女の子が「大志学園に入りたいと思っている」と扉をたたいてくれました。
チラシを見て来てくれた、一人の生徒
彼女に『大志学園』に入ろうと思った理由を聞くと、
彼女曰く
私は、学校の勉強にほんとうについていけていなくて、成績も下から数えて1桁の状態です。
何とかしないといけないと思って予備校や塾に話を聞きに行ったけれど、話を聞いているうちに、その予備校や塾に通っても、学校での状況と同じことの繰り返しになってしまいそうだと思いました。
さらに個別指導の塾などに話を聞きに行けば、教えてくれる先生は大学生で大丈夫かなと思っていました。
「自分は、塾にも見放されているのかなぁ」と悩んでいました。
そんな時、学校の前で配られていた『大志学園』のチラシを見て、
「新しい塾なので、周りの子たちもほとんど知らないはず、だから生徒もそれほど多くはない、だからちゃんとした先生が、私に丁寧に教えてくれるかも」
「ここならイケるかも」、と思って来てくれたそうです。
こんなふうに、彼女はしっかりと『大志学園』を選んだ理由について答えてくれました。
これは、ほんとうに嬉しい反応でした。
『大志学園』スタートからずっと、近隣の高校の校門の前で定期的に手作りのチラシを配り、広報広告活動をしていました。
そのチラシを作るときに、いつも注意したのは、
それぞれの高校のどんな生徒の心に『大志学園』が刺さって欲しいのかを出来るだけ具体的にイメージしました。
そのイメージした生徒への手紙を書くようにチラシを作るようにしていました。
極端に言うならば、たった一人に伝わればいいと思っていました。
その一人の生徒が困っていることを『大志学園』はくみ取っていて、その困りごとを一緒に解決しようというメッセージを伝えるようなチラシでした。
いうならば、広報広告ではなく狭報狭告です。
広告ではない「狭告」の作り方
当時のイメージ作りは、基本的には勉強に困っている生徒を対象にしていました。
たとえば、
「○○大学を目指しているけれど、英文法もしっかり理解できていない生徒」、
「受験勉強を始めようと思っているけれど、何から始めて良いか困っている高2生」、
あるいは
「数学の課題をしようと思い、頑張ってみるけれど、わからないところがありすぎて、手が付けられていない高1生」
というように。
まさに、彼女は「数学の課題をしようと思い、頑張ってみるけれど、わからないところがありすぎて、手が付けられていない高1生」でした。
私たちが、作り配ったチラシが彼女の心に刺さったのでした。
当然、チラシのキャッチコピーに心が動いたのではないのでしょう。
キャッチコピーに目が留まり、
読んでみたら、プロの先生が丁寧に指導してくれると書いてあるので、
話を聞いてみようと思い来てくれたのでしょう。
とにかく、来てもらいたい生徒をイメージして、
たった一人の心に刺さるチラシを作るということが、
トップ校の学生にも通用することがわかった瞬間でした。
そして、彼女は『大志学園』にとって、初めての地域のトップ校に通う生徒でした。
(つづく)
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