前回のブログに書いたように、いよいよ起業を決意し、準備の段階に入りました。
起業するにあたっての業務形態は、私自身のそれまでのキャリアをふまえて考えると、やはり教育産業、学習塾になりました。
しかし、一口に学習塾と言っても、多種多様にわたっており、対象学年、対象レベル、指導形態などが細分化しています。
その中で私は、私の生まれ育った大阪府岸和田市を中心とした地域の現役高校生のための大学受験を目指す学習塾と決めました。
次に考えたのは、どのような塾にするかという根幹の部分です。
どのようなコンセプトの塾にする?
私は、勉強が出来なくなる原因は、様々あるであろうが、最も大きな原因は「わからない」ことを放っておくことであると考えていました。
この考えは、今も変わってはいません。
だから、どんな「わからない」でも、解決してあげる空間にすることを目標にしました。
勉強内容の「わからない」はもちろん
勉強の仕方についての「わからない」
参考書&問題集の選び方の「わからない」
生活習慣についての「わからない」
進路選択についての「わからない」
受験の仕方の「わからない」
生徒全員が様々な「わからない」を抱えているはず。
些細なことでも、「わからない」ことを粗末に扱うと、その「わからない」が積み重なり「できない」に変わります。
さらには、「できるはずがない」に変わり、ついには、前向きにチャレンジする気持ちが奪われてしまいます。
最初からヤル気がないのではないのです。
だから、私の起こす塾は勉強、そして受験のプロとして、生徒ひとり一人の様々な「わからない」から逃げずに出来る限り正面から受け止めて、解決してあげる塾であり空間にすることをアイデンティティとしたいと考えました。
指導レベルは『+10%のチャレンジ』
次に、指導レベルですが、私を含めスタッフが110%の力を発揮すれば、対応できるであろう範囲を指導レベルとしました。
つまり、私たちは、生徒を教えるだけではなく、その段階で教えることのできないことも、調べたり考えたりすることで対応していかなければ、私たち自身が仕事人として伸びてゆかないので、生徒のためにも自分たちのためにも『+10%のチャレンジ』を指導範囲としました。
指導形態は、レベル別に細かく分けた少人数の一斉授業を基軸に据えました。
やはり、個別指導形式で指導すると、どうしても「わからない」を断片的に解決するだけのものになりがちで、大部分の生徒にとっては合理的ではないと考えました。
一斉授業の利点は、授業を細かくレベル別に分けると、そのレベルで生じる最大公約数的な「わからない」を中心に丁寧に論理的に説明することができるのでそのレベルの生徒は包括的に理解しやすく自然と「わからない」ことが見つかり、自然と解決されるケースが多く、合理的であるのです。
ただし、2つの欠点が考えられました。
1つは、講師の技量の担保です。
一斉授業は講師の技量があってはじめて成立します。
だから、講師全員がその部分を研鑽することを大切にしなければならない、そして採用する講師の先生の採用基準も「話の分かりやすさ」を主におくと考えました。
2つは、どれだけ「わかりやすく」説明しても「わからない」ことがなくなることはないので、その「わからない」をサポートする機会をつくることも必須であると考えました。
このような感じで、まだまだ抽象的ではあるが、起業する塾のアウトラインを決めて行きました。
(つづく)
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