前回のブログに書いたように、勤めた会社を退社したまではよかったけれど、本当にしたいことが何であるのかが分からなくなってしまい、半分引きこもりのような状態で鬱々としていました。
今から、思い返すとそれほど長い時間ではなかったのですが、その当時はこのトンネルが一生続くのではないのかと不安な毎日でした。
歴史小説を読んで引きこもり脱却!
その不安な毎日から自分を救い出すきっかけになったのは読書でした。
もともと、子供のころから本を読むことは好きで、ジャンルを問わずの乱読派でしたが、その当時、自分の行く末を考えるにあたって、歴史小説をむさぼり読みました。
歴史小説を読むと、どんなに偉い人にも、不遇の時代が何度か訪れるものであり、その不遇の時間とどのように向き合うかで人生が決まるのではないかと思い始めました。
よく自分と向き合って考えてみると、何をしたいのかが分からないのではなく、したいことは分かっているが、力量が不足していることにも薄々気づいているので、チャレンジする勇気が出ないということに気づき始めました。
何かが足りないから、すんなりと前に進まないので、その足りない何かを探し丁寧に解決していけば勇気が出て前に進むはずだと考えるようにしました。
そうと決まれば、いつまでも引きこもってはいられません。行動を始めるしかありません。
私のスタイルは「行動しながら考える、そして考えながら行動する。」です。
起業までに身につけたスキル
再び、動き始めたのは、会社を辞めて、2ケ月半ほど経ったころです。
とりあえず、いろいろすべきこと、しなければならないことをピックアップしてみてその中から起業に向けて必要そうなことのスキルアップを具体的に始めました。
スキルアップの1つは、パソコンでした。
今となっては当たり前のように使っているパソコンですが、当時はWindows95が出たばかりの頃で、私のスキルは使いこなすというにはほど遠いレベルでした。
だから、この1年ほどの間で使いこなせるレベルまで上げることは必須でした。
プリントを作ったり、他所の会社の広告などを真似て作ってみたりしながら毎日WordやExcel, 今はなき教材を作るためのソフトPage Makerなどと格闘の毎日でした。
2つ目は、経理や法律の勉強でした。
大学時代は経済学部だったので軽く簿記や商法の勉強などをかじりましたが、ほとんど覚えておらず、これもまた使い物にならないレベルでありました。
これらを知らなければ、登記し会社を立ち上げることさえできないから、改めて学び直す必要がありました。
3つ目は、趣味の世界になりますが、全然違う世界を覗いてみたくなりアルバイトを始めました。
トラックの運転手です。
月曜日から土曜日まで早朝から昼までの自分にはピッタリ合う時間帯の勤務で、食品のルート配送でした。
毎日毎日、同じ道を同じ時間に通り荷物を運ぶ仕事です。
車の運転は好きだったので、結構楽しかった思い出です。
ちなみに、趣味の世界といえば、格好良いですが、現実は会社を辞めて収入がないので、独立起業まで少しでもお金を貯めたいというのが現実でしたが。
そうこうしていると、どこで聞きつけたか、家庭教師の依頼がちょこちょこと舞い込んできたりして、ありがたいことに、ゆっくりしているわけにもいかなくなってきました。
30歳には、スタートしたかったので、与えられている1年間の猶予を有効に使い、丁寧に準備をし、未来を考える生活が始まりました。
(つづく)
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