大阪府岸和田の現役高校生進学指導専門塾「大志学園」 学長です。ブログを始めました。

大手塾に就職するか、小規模塾に就職するか…

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大手塾に就職するか、小規模塾に就職するか…

「教育業界」に絞って就職活動をし始めると、次は具体的に絞り込むことが必要になりました。
当時は、世の中バブル経済真只中で、就職も売り手市場。
望めば、大概の一部上場の企業にすんなりと就職できる状況でしたので、「教育業界」となれば輪をかけた状況でした。
アルバイトをしていた大手塾からも「社員にならないか?」と声をかけられもしました。

しかし、アルバイトを始めた当時の振り返ってみても、大手のチェーン塾に対する私の心象はあまり良くありませんでした。
実際、いくつかの大手塾の説明を聞いても、いずれも会社の将来については抽象的で、具体的な内容といえば「○○年後に校舎を○○校展開することを目標に…」「売り上げを○○円に…」というようなことでした。

現在、自分が会社を経営する立場になってみると、具体的な数字や売り上げ、利益といったお金については最も大切なことの1つではあるのは充分に理解はできます。

しかし、当時の私は「生徒と向き合うこと」や「良い指導」をすることが大切で、その観点から「塾」の仕事を見ていました。

大手塾に対しては「生徒への指導」よりも「売り上げ」で「会社を大きくする」というスタンスで仕事をしているのではという偏見をもって見ていました。
だから、もう少し規模の小さい塾の方が「生徒への指導」に重心が乗っているように感じたので、もう少し規模の小さい塾がいいのではと思い始めました。

しかし、現実は規模の小さい塾は「生徒への指導」だけを求められているような感じがしました。
これでは、「将来、起業する」という目標から遠ざかるように思え
やはり、不本意ながら「大手塾の中から選ぶべきなのか?」とも考えたり
違う業界を考えようかと弱気にもなりました。

しかし、さすがに、猛反対する両親に大見得を切った手前、「やっぱり、教育業界はやめとく」とは言えないので、どこかに自分の考えや将来のビジョンにしっくりくる会社はないかと考え、調べましたがなかなか見つかりませんでした。

未知の領域、「大学受験指導」!

八方塞がりの状況の中もがいていると、アルバイト先の先輩から「ウチの塾に来ないか?」という声をかけてもらいました。
「芳谷」が就職で困っているというのを聞いて、会社に相談してのことでしょうが、
自分が「新人講師」だった時に卒業していった、頼りがいのある先輩からのお声がけなのでほんとうに嬉しかったです。

自分の求めているサイズ感でいろいろと勉強させてもらえそうな感じの会社だったので、すぐにでも飛びつきたい気持ちでしたが、1つだけ問題がありました。
その会社は「大学受験」を指導する塾だったのです。

「自分に大学受験生を教えることなんてできるのか?」

率直に言って、その時はまったく自信がありませんでした。

いろいろ悩み、考えましたが、結論からいうとその会社で働かせてもらうことになりました。
ここが私の社会人への第一歩となりました。

(つづく)

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