こんにちは、大阪府岸和田市にある高校生専門の学習塾「大志学園」学長の芳谷 真宏です。
「大志学園」は、今年で、創立26年目を迎えています。
本日、令和5年8月4日は私の56回目の誕生日です。
この節目の日を機に、これまでに塾の先生として36年、大志学園の学長であり経営者として26年、考え、学んできたことを記しておきたいと思い立ちブログを始めます。
「大志学園」に通っていただいた卒塾生、現在通ってくれている生徒たち、通わせてくださっている保護者の皆様、そしてこれから大志学園に通うことを検討されている方々にも、このブログが目に触れることもあるであろう
それゆえ、
大志学園は《塾》はどうあるべきなのか、《勉強》をどのように考えているのか。
なぜ、そのような考えに至ったのかを
しっかりと綴ってゆきたいと思います。
第1話 塾との出会い
初めて塾という業界に触れたとき、『塾って嫌なところだな』と感じたことを覚えています。
大学生時代、何十校舎もある大手チェーン塾で塾講師のアルバイトを始めたときのことです。
(35年以上前の話で、その塾はもう無くなってしまっているのですが・・・。)
私は当時、「先生になりたい」というような教育業界に対する強い思い入れがあって塾講師のアルバイトを始めたわけではありませんでした。
将来進む道を模索する中で、「塾業界も見ておこう」というくらいの軽い気持ちで始めたに過ぎませんでした。
しかし、そこで塾業界の実情に大きなショックを受け、憤りを感じるようになり人生が変わっていきました。
塾講師のアルバイトを始めて最初に担当したのは、中学2年生の勉強がそれほど得意ではないクラスの国語の集団授業でした。
教室長は、指導経験のない私に『適当に教えといて』とでもいうような雰囲気で、テキストだけを渡してきました。
ひと通りの研修は受けてはいましたが、20数名の生徒に対してどう向き合えば良いのか、生徒が何を分からないと思っているのか、どこをどう教えれば成績が伸びるのか、さっぱり見当が付きませんでした。
その大手塾では、どの講師も個人の努力で教えている力を付け授業をしているという状態でした。
私は、それまで
「塾は勉強のプロである」「塾に行けば勉強ができるようになる」
塾ってそんなところだろうと思っていました。
また、そんな「プロ集団」のノウハウを垣間見たいとも思っていました。
しかし、そこには私が期待していたようなノウハウはなく、現実は各々の先生が個人の力で、授業をし、指導をしている状態でした。
先輩の先生たちは生徒たちから信頼されているが、はたして「塾そのもの」は生徒や保護者の方々から信用されているのか?と思いました。
私自身は、塾講師のアルバイトを始めたときには、先輩の先生たちのように生徒たちから信頼されるようになれるとは思えませんでした。
そんな私を、研修することもほとんどなく、成績が芳しくなく、難関高校への合格も見込めない生徒たちが対象だからといって、『適当に教えといて』という感じで早々に現場に放り出す「その塾」や「その教室」を信用することはできませんでした。
「塾」ってところは、「出来る生徒」を大事にするが、「出来ない生徒」は、その時の私のような、力のない先生に適当に相手をさせて、お茶を濁すようなことをして、高い授業料をもらっているのが塾の現実なのだと痛感。
そのとき私は、塾というものに対する期待を一気に失いました。
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