2年目の募集に向けてやった、2つのこと
1年目の大志学園は、生徒の多くが高3生でした。さらに国公立大を受験するような生徒もいませんでした。
だから、高3生の授業が1月下旬にすべて終わり、在籍する多くの生徒が入試へと向かい、教室の中はとても寂しく、私たちも手がすいた状態になりました。
手がすいたからといって、ボーっと過ごしてはいられません。
まずは、1年前と同様に必死のパッチの募集活動。
しかし、1年前の闇雲な広報活動から、少し進化しました。
『大志学園』には多くはないですが、何人かの高1や高2の生徒が現実に通っていました。だから、その現実に通っている生徒たちの近くにいるような生徒をイメージして、チラシを作りました。
前回のブログに書いたように、
たった一人でもいいから、その一人の心に『大志学園』が刺さって欲しいのかを出来るだけ具体的にイメージして、手紙を書くように作ったチラシを近隣の高校の門前で毎日のように配りました。
大量にチラシを刷り、そのチラシを大量に新聞の折り込みをするような資金力もまだまだ『大志学園』にはありませんでした。
お金がなくても、知恵と体力はある。
だから、寒い季節でしたが、工夫しながら自分たちで頑張るしかなかったのです。
次に、したことは、現実に通っている生徒たちと徹底的に向き合うことでした。
無料で、徹底的にやる!!
『大志学園』の指導形態は、基本的にはレベル別に分けた少人数の一斉授業ですが、授業を聞いているだけで、勉強はできるようになるはずはありません。
授業を聞いても、理解できない場合もあります。
わかる生徒は、それで良いですが、わからなかった生徒を放っておくわけにはいきません。
わからない場合は、授業の後や別の日に時間を個別に取って、わかるところまで戻って改めて説明してあげたり、さらにかみ砕いた説明をしてあげたりする時間を出来る限りとるようにしました。
さらに、わかってもわかっただけで出来るようになるとは限りません。
出来るようになるためには、反復する必要があります。
しかし、わかったつもりという場合が多く、いざ自分で反復しようとしても、早い段階で躓いてしまい、次に進まないケースもよくあります。
だから、このケースを解決するために、それぞれの生徒が各学校で使用している問題集を使い、その問題集を解くことによって授業の復習と定着を図る時間を設けました。
生徒たちは、少しヒントを与えてあげたり、詰まっているところを説明してあげると、先へ進んでいき、出来るようになっていきます。
わざわざ塾に通うような高校生が、勉強をしないのは、しないのではなく、わからないことがたくさんあって、嫌になってしまい、できないのです。
だから、その「わからない」を解決すると、前に進むケースがたくさん見られました。
さらに、授業の復習をするために、学校の問題集を使ったので、当時の生徒の多くが、学校の定期テストの点数が飛躍的に上げりました。
当時の『大志学園』の力では、英語・数学・国語しか、しっかりと指導する力はありませんでしたが、
その年の学年末テストでは、高2・高1生はおしなべて英語や数学の点数が上がり、生徒たちは、皆ご機嫌で春休みを迎えたのが思い出されます。
とにかく、『大志学園』の1年目の終わりから2年目の終わりは、徹底的にやりまくりました。
私たちにあるのは、知恵と体力と時間だけ。
それをフルに使って、できる限り頑張りました。
しかし、生徒からいただくのは、授業に対する授業料のみ。
その他の、補習や個別指導はすべて無料。
「できるまで、やる」を合言葉に、先生も生徒も徹底的に頑張りました。
結果、生徒たちのたくさんの笑顔をいただくことができました。
みんな、「もうこれ以上、無理!!」と嬉しそうです。
さしずめ、食べ放題のレストランでの食事の後のようでした。
(つづく)
コメント