前回のブログに書いたように、会社の弛緩した雰囲気に嫌気を感じるようになり、会社を辞め、独立起業に向けて動き出そうと思い始めると、徐々に気持ちはその方向へ傾いていきました。
社会に出るときに、いつかは起業したいと考えていましたが、同時に自分が就職する会社を良くし、発展させたいと思い入社し、頑張ってきました。
しかし、何か緊張の糸みたいなものがぷつりと切れたような気持ちになり
「これ以上この会社では頑張れない、潮時や」
と思うようになり、その年の秋は悶々とする時間を過ごしていました。
それでも、リベンジを信じて頑張っている浪人生たちを目の前にすると中途半端な気持ちで接することなどできませんし、ましてや途中で放り投げるたりすることはできません。
彼らの受験が終わるまでは職責を全うしなければならないので、秋の終わりには会社に、「この浪人生たちの受験が終わると会社を辞めたい」と申し出ました。
「そんなこと言わずに残ってくれ」と引き留めてもらえたので、この数年の間、少しは会社に貢献できていたのかと嬉しくなりましたが、なし崩しに気持ちを翻したなら、悶々とした気持ちがつづき、今、目の前にいる浪人生に対して申し訳ないので、いったん線を引き、それまでは全力で頑張りたいと、引き留めに対しては固辞しました。
結果、3月いっぱいまで残って、来年の浪人生の募集までは頑張ることに落ち着きました。
終わりが、決まったので、その日から3月いっぱいまで、ラストスパートのごとく頑張ることができ、すべての浪人生たちを無事大学生にすることができ、何とか職責を果たすことができ溜飲を下げることができました。
そして、最後の2ケ月間で、その次の年の生徒募集も前年程度の生徒数を集めることができました。
自分はいなくなるので、責任のとれない、少し後ろめたい気持ちをもちながらの募集活動でしたが、
しっかりと結果を残せたので、この3年で生徒募集のスキルもついたことが実感できてこれも嬉しい気持ちになり、自信を持って次の一歩を踏み出すことができるような気持ちになりました。
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